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応用情報技術者試験の合格率は?試験の概要と合格するメリット ... - アンドエンジニア

応用情報技術者試験の合格率

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応用情報技術者試験(AP)の合格率ですが、IPA公式の最新公開データは2022年(令和4年)春期で、受験者数32,189名に対し、合格者数は7,827名でした。合格率は、24.3%です。2009年(平成21年)からの新制度での累計では、合格率22.1%ですので若干ですが、合格率が上がっている状況です。

なお、2022年(令和4年)秋期は試験が実施されておりますが、執筆時点では集計データに含まれていません。

【参考】:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 統計情報

応用情報技術者試験の合格点

情報処理技術者試験では合格点60%を基準とし、高度区分で実施する午後II論述式では、評価ランクAが合格水準です。応用情報技術者試験も合格点60%を基準とし、午前と午後ともに60%以上で合格です。午前が150分で四択設問が80問出題されます。午後は150分で記述式を11問中5問を解答します。

【参考】:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.0

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情報処理技術者試験の統計情報

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情報処理推進機構(IPA)は、情報処理技術者試験の統計情報を公式サイトで公開しています。統計情報には、合格者数の推移や都道府県別・勤務先別・職業別などの分類別に集計したデータが含まれます。

応用情報技術者試験のみならず、基本情報技術者試験から高度IT人材向けの上位資格まですべてのデータが閲覧可能です。

【参考】:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 統計情報

応用情報技術者試験の合格者数と合格率の推移

応用情報技術者試験の合格者数と合格率の推移について、現行試験制度となる平成21年度以降の集計データの詳細は以下の通りです。累計合格率は22.1%ですので、直近数年は若干合格率が上がっているのが分かります。

・2009年(平成21年)  春期:合格者数(名):9,549、 合格率 (%) :26.1  秋期:合格者数(名):8,908、 合格率 (%) :21.4

・2010年(平成22年)  春期:合格者数(名):8,592、 合格率 (%) :20.3  秋期:合格者数(名):9,898、 合格率 (%) :22.9

・2011年(平成23年)  特別:合格者数(名):7,745、 合格率 (%) :20.6  秋期:合格者数(名):8,612、 合格率 (%) :23.6

・2012年(平成24年)  春期:合格者数(名):7,945、 合格率 (%) :22.7  秋期:合格者数(名):7,941、 合格率 (%) :20.5

・2012年(平成25年)  春期:合格者数(名):6,354、 合格率 (%) :19.2  秋期:合格者数(名):6,362、 合格率 (%) :18.5

・2014年(平成26年)  春期:合格者数(名):5,969、 合格率 (%) :20.1  秋期:合格者数(名):6,686、 合格率 (%) :20.2

・2015年(平成27年)  春期:合格者数(名):5,728、 合格率 (%) :19.0  秋期:合格者数(名):7,791、 合格率 (%) :23.4

・2016年(平成28年)  春期:合格者数(名):5,801、 合格率 (%) :20.5  秋期:合格者数(名):7,511、 合格率 (%) :21.4

・2017年(平成29年)  春期:合格者数(名):6,443、 合格率 (%) :20.2  秋期:合格者数(名):7,216、 合格率 (%) :21.8

・2018年(平成30年)  春期:合格者数(名):6,917、 合格率 (%) :22.7  秋期:合格者数(名):7,948、 合格率 (%) :23.4

・2019年(平成31年、令和元年)  春期:合格者数(名):6,605、 合格率 (%) :21.5  秋期:合格者数(名):7,555、 合格率 (%) :23.0

・2020年(令和2年)  春期: ※新型コロナウイルスまん延のため試験中止  秋期:合格者数(名):6,807、 合格率 (%) :23.5

・2021年(令和3年)  春期:合格者数(名):6,287、 合格率 (%) :24.0  秋期:合格者数(名):7,719、 合格率 (%) :23.0

・2022年(令和4年)  春期:合格者数(名):7,827、 合格率 (%) :24.3  秋期: ※執筆時未発表

【参考】:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 統計情報

応用情報技術者試験は難しすぎる?その真偽やメリット、試験対策など

試験合格に年齢関係なし

情報処理推進機構(IPA)のプレス発表によると、2022年(令和4年)春季の応用情報技術者試験の最年長合格者は70歳です。最年長記録である69歳を10年ぶりに更新しました。地道な能力向上が身を結んだと考えると、合格体験者の後に続いて学ぶモチベーションが高まることでしょう。

【参考】:プレス発表 応用情報技術者試験で70歳の合格者、10年ぶりに最年長記録を更新

大学生にもおすすめの試験である

情報処理推進機構(IPA)の統計情報によると、2022年(令和4年)春期における大学生・大学院生の応用情報技術者試験合格率は以下の通りです。

・大学生  理工系の情報系  :32.3%  文系の情報系   :23.9%  情報系以外の理工系:37.8%  情報系以外の文系 :28.3%

・大学院生  情報系      :36.4%  情報系以外    :44.2%

2022年(令和4年)春期の合格率全体は24.3%ですので、大学院生と理工系大学生が全体平均を押し上げたことになります。年2回のチャンスを有効活用していることが伺えます。

【参考】:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 統計情報

応用情報技術者試験の概要

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ここからは、受験にあたって応用情報技術者試験の概要と、資格取得のメリット・デメリットについて解説します。

応用情報技術者試験とは、ITの基礎知識をカバーするとともに、高度IT人材としてステップアップするために必要とされる応用知識や技能を持つ人が対象です。「応用情報技術者試験(AP)」の末尾APは、「Applied Information Technology Engineer Examination」の略から来ています。

戦略立案に必要な知識と技能、システムの設計・開発・運用に必要な知識と技能を有し、上位者の方針に従い自ら問題解決にあたることを想定し試験が設定されています。

【参考】:情報処理推進機構(IPA) 応用情報技術者試験(AP)

問題の出題傾向と対策

応用情報技術者試験の試験実施範囲などの詳細は、試験要綱・シラバスが情報処理推進機構(IPA)より公開されています。テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3分野において、レベル3の難易度で出題され、セキュリティは重点分野です。

過去問も公式サイトに公開されており、現行制度となる平成21年度以降の問題と配点割合、解答例などが掲載されています。学習方法ですが、午前の出題は、過去数年程度の過去問題の反復演習がおすすめです。午後の出題は記述式ですので、参考書を併用するのが良いでしょう。

【参考】:情報処理技術者試験 試験要綱・シラバスなど 【参考】:情報処理推進機構(IPA) 情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 過去問

応用情報技術者試験に一発合格するための効果的な勉強法とは?

応用情報技術者試験の難易度

情報処理技術者試験制度は、情報処理推進機構(IPA)により試験区分と難易度が設定されています。難易度は、スキルレベル1から4の範囲で設定されます。

応用情報技術者試験は、スキルレベル3に相当します。スキルレベル3では、応用レベルの能力が要求される作業を独力で遂行できることを求められます。そのため、応用情報技術者試験の難易度は、高めと判断できます。

【参考】:IT人材の育成 ITSS+(プラス)・ITスキル標準(ITSS)・情報システムユーザースキル標準(UISS)関連情報

応用情報技術者試験の勉強時間

応用情報技術者試験の勉強時間ですが、明確な想定時間が設定されているわけではありません。合格体験記などによると、初学者はおよそ500時間程度は必要と言われています。

基本情報技術者試験を受験する場合、およそ200時間程度の時間を要することから、すでに基本情報技術者試験合格レベルの知識を有する方は、応用情報技術者試験向けに200〜300時間程度の追加勉強時間が必要と考えられます。

応用情報技術者試験合格におすすめの参考書と問題集6選!

応用情報技術者試験の実施スケジュール

情報処理技術者試験では、年間の試験実施スケジュールを公開しています。春期と秋期の年に2度会場実施を予定しています。受験手数料は、税込7,500円です。2023年度(令和5年度)春期は、4月16日(日)に実施を予定しています。

【参考】:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 スケジュール、手数料など 【参考】:令和5年度 情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験の実施予定について

応用情報技術者試験合格のメリット

応用情報技術者試験合格には、様々なメリットがあります。具体的には以下のようなメリットがあります。

・国家試験などの科目免除を受けられる 情報処理技術者試験の高度試験区分については、申請により2年間午前Iの試験が免除されます。朝の時間帯をスキップしながら、上位試験を受験することが可能です。他の国家試験である、中小企業診断士の第1次試験「経営情報システム」、弁理士試験「理工Ⅴ(情報)」においても、科目免除が受けられます。

・進学や就職・転職に有利になる 応用情報技術者試験は国家試験であり、難易度が高いので試験合格により、資格取得の恩恵が受けられます。社会人は、転職時に公的試験合格が有利に働き、給与の面でも期待できます。学生も進学や就職に有利で、希望の企業や職種への採用率が高まることが期待できるでしょう。

・会社での資格手当の恩恵もある IT系企業など会社によっては、資格手当が受けられます。一時手当や毎月の支給手当などがあります。IT系企業では、昇進時に合格が加味されたり要件化されたりすることもあります。

以上のことから、試験合格の意味がないと思わずに、コツコツと勉強するのが良いでしょう。継続的学習により、仕事の質を高めるとともに、資格取得には年収アップも期待できるメリットがあります。

応用情報技術者試験は意味ない?難易度・メリット・勉強方法を解説!

応用情報技術者試験合格のデメリット

応用情報技術者試験合格のデメリットですが、合格者からはデメリットの声が上がっていないのが実状です。不合格者の中には、受験費用や時間が無駄になったという声も上がっていますが、やみくもに試験だけダメ元で受けることなく、しっかりと準備をすればその見返りは大きいものとなるでしょう。

応用情報技術者試験の合格に向けて準備しましょう

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応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の次に狙う試験区分で、より難易度が高いものとなります。基本知識を土台としてより深い応用技術が求められます。その先には上位資格も狙うことが可能です。

統計情報を見ると学生からご年配の方まで、幅広く合格を目指す資格と考えることができるため、社会人にとってもキャリアの選択肢が広がり、多方面で期待に応えられる技術者となるでしょう。

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