「神奈川21世紀の会」の講演会が28日、横浜市中区のニュースパーク(日本新聞博物館)で開かれた。シャーロック・ホームズ研究家の田中喜芳さんが「ビジネスにも応用できる 名探偵ホームズの事件解決術」と題して講演した。
田中さんとホームズの出会いは高校2年の英語の授業。先生がタイプした英文の「青いガーネット」の邦訳を得ようと入手した短編集「シャーロックホームズの冒険」を長期休みに読み直して魅力にはまり、10日ほどで全60編の長短編を読破し、その後半世紀あまり「飽きずに読んでいる」という。
田中さんは、原作者コナン・ドイルがホームズ作品を連載した雑誌「ストランド・マガジン」の現物を披露しながらホームズ作品の意義を解説。「いきなりのひらめきで犯人を捕まえる探偵ではなく、読者にホームズと同じ手がかりを与えた上で科学的に謎を解いていく点が新しかった」と説明した。
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