扇風機やトースターなど個性的なデザインで知られるバルミューダが、今度は小型風力発電機を開発していることを明かしました。
■話題の家電次々と スマホ事業は伸び悩み…
バルミューダが新しく開発中と発表したコンセプト画像。一見、新型の扇風機かと思いきや…。
バルミューダ 寺尾玄社長:「グリーンファン(扇風機)の羽根は非常に特殊な羽根なので。これを使って、風力発電できないかという思いは、以前からありました」
新たな事業として、小型風力発電機の研究開発に取り組んでいることを発表。秋にも屋外での実証実験を開始するといいます。
その特徴は、直径1メートル以下の小型サイズ。低い回転速度と静音性を備え、家庭でも使えるものを目指すといいます。
バルミューダはこれまで、扇風機を皮切りにトースターやコーヒーメーカーなどスタイリッシュなデザインで話題の家電を次々と打ち出してきました。
その一方で、去年発表した独自のスマートフォンでは伸び悩み、撤退を発表していました。
■赤字転落も…開発を発表以降 株価は上昇
今回、打ち出した小型風力発電事業に勝算はあるのでしょうか?
寺尾社長:「グリーンファン(扇風機)の羽根を作った我々です。特に空気周りの流体力学に関しては、多くの知見を持っていますし。また、よい勘所を持っている会社だと感じています。そこに勝機を見いだしていると理解いただければと思う」
バルミューダの主力商品の1つ、扇風機に使っている2重構造の羽根を風力発電の風車に応用することで、小型でも発電できるというのです。
寺尾社長:「一般の消費者の方々に、例えば自動車のように皆様がお使いできる道具として、提案できるというのが最終目的」
バルミューダは8日に発表した今年の第2四半期決算で、純損益は13億8500万円の赤字に転落したことを明らかにしました。
しかし、小型風力発電機の開発を発表して以降、株価は上昇傾向となり、9日は発表前と比べて5.7%高い1888円で取引を終えています。
(「グッド!モーニング」2023年8月10日放送分より)
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