エプソンの技、パリコレデビュー 素材再生技術を古着に応用｜信濃 ... - 信濃毎日新聞デジタル

　セイコーエプソン（諏訪市）は２６日、フランスで２５日に開かれたパリコレクションで、ファッションデザイナーの中里唯馬(ゆいま)さんの衣装制作をサポートしたと発表した。同社の独自技術「ドライファイバーテクノロジー」によって古着から再生した布を衣装に活用した。同技術の衣類分野への応用は今回が初めて。

　ドライファイバーテクノロジーは、素材に衝撃を与えて分解した繊維を再結合させる技術。古紙を再生する製紙機「ペーパーラボ」や、コットンの端材を腕時計の包装材として再利用する取り組みなどに生かしてきた。

　今回、中里さんがケニアで回収した古着を、衣装に使用する約１５平方メートル分の不織布シートに再生した。布地を染めるデジタル捺染(なっせん)技術も利用した。

　同社による中里さんへの制作サポートは３回目。広報ＩＲ部は「（ドライファイバーテクノロジーの）衣類への利用は実験段階だが、今後も共同研究を進めて持続可能なファッション業界の実現に貢献したい」とした。

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