<明治安田生命J1:湘南1-1鹿島>◇第26節◇21日◇レモンS
鹿島アントラーズはFWエヴェラウドの得点で先制も、セットプレーから失点し、湘南ベルマーレと引き分けに終わった。岩政新体制での2連勝を逃した。
アビスパ福岡との初陣は、守備の対策もあり、狙い通りの展開で快勝したが、湘南には序盤から苦戦を強いられた。MFピトゥカが出場停止だったことも響き、中盤でのセカンドボールの奪い合いで相手に主導権を握られた。後半からFW土居聖真をエヴェラウド、MF仲間隼斗をMF和泉竜司、MF中村亮太朗をDFキム・ミンテに替えて打開を図った。狙い通り、エヴェラウドの得点で先制したが、後半29分にセットプレーから失点。1点を守り切ることができなかった。
シュート数も相手の14本に対し、鹿島は5本にとどまった。岩政大樹監督は、引き分けに「勝ち点3を取りたい状態だったが、試合内容からすると致し方ないととらえています」と総括。攻守で相手の時間が長かったことに「自分たちの要因と相手の要因の両方あった」と分析。湘南はサイドバックの裏へのボールを徹底しており「自分たちがそれに対して後手に回った。前進したかったところで、セカンドを拾いやすい状況を作りやすい準備をしたが、思った以上にいかなかったのは僕の責任」と話した。
センターバックから途中でボランチに入ったMF三竿健斗は「言われたことだけでなく、ピッチで判断する力がまだ僕たちには足りない。自分たちのサッカーIQをあげて、相手がこうきたからこうしようという、応用をしていかなくてはいけない。チャンピオンチームはいろんな戦い方ができて、その中で相手を圧倒する力がある」と話した。
三竿は、20日の川崎フロンターレ対アビスパ福岡の試合を挙げ「昨日の川崎は前半は、らしくない試合だった。それでも相手のミスを突いて前半を2-1で折り返して試合を有利に進めた。うまくいかないときに、修正する力をつけないといけない。相手にとって嫌なプレーをどんどん考えながらやらないと」と課題を掲げた。続けて「(岩政)大樹さんが考え方を僕たちに落とし込んでくれていて、後をどう判断するかはピッチの選手に委ねられている。今、変わろうとしているので、ここからどう修正できるか。次は川崎戦。僕たちはチャレンジャーなのでトライしていきたい」と前を向いた。
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