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ソニー、宇宙光通信事業で新会社 光ディスクの技術を応用 - ITmedia NEWS

 ソニーグループは6月3日、完全子会社のSony Corporation of America(SCA)が宇宙光通信事業を行う新会社を設立したと発表した。光ディスクの開発で培った技術を応用し、超小型・軽量で宇宙という厳しい環境にも耐える光通信機器を開発する。

ソニーCSLが開発した小型衛星光通信実験装置「SOLISS」。長年にわたりソニーが培ってきた光ディスク技術を取り入れていた

 新会社はSony Space Communications Corporation(SCC)。SCAの完全子会社として6月1日付で設立した。低軌道の超小型衛星間を光で接続する小型光通信機器を開発し、機器と関連サービスを衛星開発企業などに提供する考え。

 ソニーは「利用しやすい通信機器および衛星間通信サービスの提供により、宇宙空間で利用できる通信量を増やす。宇宙空間を含めた地球全体をカバーするインターネット通信網の実現とリアルタイムサービスなどのアプリケーション実装も目指す」としている。

 ソニーグループでは、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)を中心に小型衛星に搭載できる光通信システムを研究してきた。19年9月には小型衛星光通信実験装置「SOLISS」(Small Optical Link for International Space Station)を国際宇宙ステーションに設置。翌20年には地上局との間でHD画像データ伝送に成功している。SOLISSの光通信部はソニーが長年培ってきた光ディスク技術を応用して開発したという。

国際宇宙ステーションから双方向光通信で地上に送られたHD画像

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