新型コロナウイルスの感染拡大地域の大学で、オンラインによる遠隔授業が長期化し、対面授業の再開が見通せない状況が続いている。首都圏から石川県内の実家に戻って授業を受けている学生の中には、対面授業の再開に備えて大学近くに部屋を借り続けている人もおり、家賃が大きな負担になっている。(秋野誠)
「もったいないのは分かっていても、今は家賃を払い続けるしかない」
東京都内の大学に通う2年生の女子学生(19)は、スマートフォンで銀行口座の残高を確認しながらため息をついた。
女子学生は、前期が全て遠隔授業になったことを受け、4月に金沢市内の実家に戻った。9月からの後期授業は、遠隔と対面を併用して行われることになったが、女子学生が選択している後期の授業科目は対面がなく、後期も全て遠隔授業になったという。
年間を通して遠隔授業となり、大学近くに借りていたワンルームマンションを引き払うことも検討しているが、来年度の授業予定が分からず、決めあぐねている。「部屋を引き払っても、来年度から対面授業に戻れば、またすぐに引っ越しをしなければならない。引っ越しも費用がかかる」と困惑する。
借りているマンションの家賃は月8万5000円ほどで、年間の負担は約100万円に上る。その上、コロナ禍でアルバイトの収入も半分ほどに減っていて、「大学側に授業予定などを早めに出してもらわないと、学生は動けない」と訴える。
文部科学省が8~9月、全国の国公私立大学など計1060校を対象に行った後期授業の実施方針の調査では、全面対面が19・3%だったのに対し、対面と遠隔の併用が80・1%を占めた。感染者数の多い関東では、対面と遠隔の併用が90・3%と割合が高く、併用の場合でも「ほぼ遠隔」が32・7%、「7割遠隔」が30・0%に上っている。
東京都港区などにキャンパスがある明治学院大学では、後期授業で対面と遠隔を併用し、学生がどちらかを選択できるようにしている。村田玲音学長は、対面授業の再開でクラスター(感染集団)が発生することを懸念しているといい、「対面授業が大学教育の基本だが、感染状況が予測できないため、全面再開はなかなか難しい」と説明する。
大和総研の宇野健司副部長は「全国から学生が集まる大学は感染リスクが高く、大学側も対面授業に慎重にならざるを得ない」と指摘。「新型コロナが終息するまで、今後も対面と遠隔の併用授業は続くだろう」としている。
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December 05, 2020 at 12:18PM
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対面授業の再開いつ、困惑する女子大生「家賃もったいないけど…」 - 読売新聞
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