バルミューダは7日、扇風機GreenFanの技術を応用した小型で高効率な風力発電機の実現を目指し、2023年秋より実証実験を開始すると発表した。
様々な独自の生活家電で知られるバルミューダが、次の成長につなげる新規事業の1つとして取り組むもの。小型風力発電の研究開発を通じて「電気を使う」だけでなく「作る」領域へ、挑戦の幅を広げるという。
同社は小型で高効率な風力発電を実現することで再生可能エネルギーの利用可能性を広げるための研究として、独自の発電用タービン「モダン・マルチブレードタービン」の開発を進めている。このタービンは2010年に発売したDCモーター扇風機GreenFanを原点とする独自の二重構造が特徴。
研究室の実験では、直径1m以下の小型サイズや、低い回転速度、静音性を保った状態で高いエネルギー変換効率を確認したという。
2023年秋からは、実際の使用環境である屋外での性能を確認して追求するために実証実験を開始。世界風力エネルギー学会副会長を務める荒川忠一 東京大学名誉教授をシニアアドバイザーに迎え、足利大学 飯野研究室(工学部創生工学科機械分野)との共同研究も予定している。
今後は計測方法を多様化してバルミューダの発電用タービンの研究と改良を重ねることで、技術の確立を進める方針。
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