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サマリー:読む価値のあるビジネス書は、読者に要約、吸収、応用という3つのステップを提供する。本稿ではそれぞれについて解説し、限られた時間をよりよい読書時間にするためのポイントを紹介する。
読む価値のある本に共通する構成
ビジネス書を読むことは、文学的な美学の追求ではなく、
その前に、典型的なビジネス書の構造を考えてみよう。ほとんどの場合、以下の要素で構成されている。
・コンセプト(鍵となる考え)
・数字(データや統計)
・ツール(フレームワークや診断法)
・例(応用法を説明するためのストーリーやケーススタディ)
やるべきことは、その本から判断力を高めるための洞察と、パフォーマンスを高めるためのスキルを得ることだ。
ビジネス書の書き手は以下の3つのグループに分かれる。
1. 実務家:ビジネスを実践し、その経験を共有するリーダーや創業者。
2. 研究者:データを分析し、仮説を検証し、新しい理論を生み出す学者や研究者。
3. アドバイザー: ビジネスを実践する人々に助言を与えるコンサルタントやその分野の専門家。理論と実践の世界にまたがっていることが多い。
それぞれの立場で書かれた素晴らしいビジネス書はたしかにあるが、米国だけで毎月新刊が1000冊以上刊行されていることを忘れてはならない(その中にはハーバード・ビジネス・レビュー・プレスの出版物も含まれる)。良書とは、理論や実践に独自の貢献をしたり、理論や実践に対して、有意義な発展や応用をもたらしたりするものだ。その他のビジネス書は、そうした独自の貢献を再利用した、表面的な議論に終始しがちだ。このことを念頭に置き、要約、吸収、応用というプロセスを進むための8つのアドバイスを提示したい。
要約
目的を持って始める
必要性や機会を念頭に置いて、読書計画を立てる。さもないと、関連性のない本や質の低い本を取り留めもなく読み、時間を浪費することになる。必要な時に必要なことを学ぶために読まなければ、得た内容を忘れてしまうだろう。読んだ内容をどう活用するのかを明確にすることだ。意思決定に役立てたいのか、状況を分析したいのか、スキルを身につけたいのか。
これから読む5冊の本の読書計画のために「生きたドキュメント」を作成することが有効だ。計画は定期的に見直し、変化するニーズと読書から得られる価値に基づいて調整する。計画的なアプローチは集中力を維持し、関連する書籍に優先順位をつけ、学習体験を最適化するのに役立つ。
序章を読む
ビジネス書を読み始めたら、哲学者であり教育者でもあるモーティマー・アドラーが「点検読書」と呼んだように、投資する見込み時間を見定めなくてはならない。まずは序章を読む。良書は、ここで全体を要約している。洞察が集約されていて、首尾一貫した説得力のある方法で議論の骨組みを提示している。トピックを簡潔にまとめ、問題を整理し、中核を成すアイデアが説明されているはずだ。ほとんどの場合、前書きと謝辞は無視してよい。それらは付加価値の少ない、お決まりの要素だ。
文章量の妥当性に注意する
文章量で妥当性を確立しようとする本には気をつけなければならない。もしかすると、文章量が多いということは、著者が要点を得ていないということかもしれない。自分の考えを具体化できていないのだ。歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリは、「無関係な情報が氾濫する世界では、明瞭さが力になる」と述べている。そして、明瞭さとは簡潔さだ。著者が力強い洞察を提供しながらも、退屈でくどい事例やケーススタディを提示しているという例外もあり、そのような場合は、ストーリーやケーススタディを流し読みするか、読み飛ばす。
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