株式会社アニマルブライト(本社:千葉市美浜区、代表:原田 良信)は、国立研究開発法人量子科学研究開発機構(以下、QSTと略す)からスピンアウトしたスタートアップ企業です。この度弊社はQSTから『QST認定ベンチャー』に認定されました。今後はQSTからの支援を受けつつ、特許技術である『新規線虫走化性試験法 (PASS法) 』を活用した事業展開を推進して参ります。


(株)アニマルブライトとQST認定ベンチャーについて
株式会社アニマルブライトは、QSTの研究者が中心となり、2022年2月に設立されました。
【URL】 https://animalbright.jp/
『科学技術で世界中の人とペットを幸せにする』ことを理念に、基礎生物学や人の医療技術・知見を伴侶動物(犬や猫を中心とするペット動物)の診断治療や健康維持に応用していくことを事業の柱にしています。また基礎技術である新規線虫走化性試験法の普及と応用にも取り組みます。
(株)アニマルブライトの出身母体であるQSTでは、開発した研究成果の最大活用を図り、普及・実用化により社会還元を行うためにベンチャー企業の設立を積極的に支援しており、審査を経て、“QST認定ベンチャー”として認定しています。(株)アニマルブライトもこの度QST認定ベンチャーとしての認定を受けました。今後はQSTの支援を得て、技術の普及に取り組んでいきます。
【参考URL】https://www.qst.go.jp/site/collaboration/1093.html
新規線虫走化性試験法 (PASS法)とN-NOSEへの応用
線虫は、走化性試験により、がん患者の尿に誘引され、健常者の尿からは逃げる性質が報告されています(Hirotsu et al, PLoS ONE 2015)。(株)HIROTSUバイオサイエンス(東京都千代田区、代表取締役 広津崇亮氏)は、この尿と線虫を用いた走化性試験を高精度かつ大規模に解析する手法の開発に成功し、現在同社より『N-NOSE®(エヌノーズ)』と言う商品名で人および伴侶動物(犬)のがん検査サービスが展開されています。一方、QST の特許技術である新規線虫走化性試験法(以下、PASS 法)は、従来大学の研究室等で行われてきた化学物質の走化性試験と同等の精度を保ちながら、同時に試験作業量の大幅な軽減を実現できる技術です(Suzuki et al. Biology 2022)。(株)アニマルブライトでは、N-NOSE®の再現性を確認しており、さらにPASS法を伴侶動物の尿がん検査に応用することで、経費を抑えつつ迅速な検査が可能になると考えています。今後(株)HIROTSUバイオサイエンスと共同で、尿がん検査へのPASS法の応用技術を開発していきます。我々は、伴侶動物がん検査のさらなる普及と動物たちの健康維持にPASS法が大きく貢献できると確信しています。
今後の展開
(株)アニマルブライトは、PASS法の伴侶動物がん検査への応用を皮切りに、様々な人の医療技術・知見を伴侶動物の診断治療や健康維持に活かしていきます。QSTおよび(株)アニマルブライトは、旧放射線医学総合研究所を母体としていることから、放射線を利用した医療技術にも精通しており、放射線医学の知見を伴侶動物の健康維持に応用していきたいと考えています。
株式会社アニマルブライトについて
【会社概要】
社名:株式会社アニマルブライト
本社所在地:千葉市美浜区中瀬1丁目3番地 幕張テクノガーデンCB棟
代表取締役:原田良信
事業内容: 線虫走化性試験法の応用、伴侶動物のヘルスケア
設立: 2022年2月
HP:https://animalbright.jp/

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