埼玉県上里町のアパート一室で違法に豚を解体した疑いでベトナム国籍の元技能実習生、チャン・スアン・コン容疑者（29）が逮捕された事件で、県警は7日までに、この部屋を家宅捜索し、同居する同国籍の男（27）を入管難民法違反（不法残留）の疑いで逮捕した。北関東で相次いだ家畜や果物の盗難との関連を捜査する。
県警によると、捜索にはコン容疑者を立ち会わせ、解体の道具とみられる包丁3本などを押収。部屋には不法残留の疑いで逮捕した男のほか、同国籍の男性4人が暮らしており、関与の有無を慎重に調べる。
コン容疑者のスマートフォンから豚肉の購入を持ち掛けるメッセージが送信され、「豚やナシを盗んで売っていた」との情報が9月下旬～10月上旬、近隣住民から寄せられていた。
コン容疑者は「交流サイト（SNS）を通じて1万5千円で購入した豚を解体し、同居人と食べただけ」と供述。自身の境遇については「入国のため70万円借金し、返済できていない」「仕事をしたくてもコロナ禍で雇ってもらえなかった」と話している。
2018年7月に入国し横浜市内の食品工場で勤務。1年間の在留期限が切れる直前に行方をくらまし、各地を転々とした。群馬県内で働いた時期もあり、埼玉県警は広範囲に人脈や土地勘があるとみて、一連の盗難に関する事情を知らないか解明を急ぐ。
〔共同〕
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November 07, 2020 at 08:39AM
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豚解体疑いでアパート捜索 埼玉県警、盗難の関連捜査 - 日本経済新聞
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