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妥協して安アパートで1人暮らしを始めた女子大生 隣人からの張り紙に恐怖 - livedoor

◆安アパートで妥協した初めての一人暮らし

「引っ越して早々、あんな張り紙が貼られるとは思いませんでした」

 莉奈さん(仮名・20代学生)は、大学入学をきっかけに一人暮らしを始めた。女性でも安心して住むことができ、出来るだけリーズナブルな物件を中心に探すことにした彼女は、母親と相談して決めた結果、共益費込み65000円の埼玉エリアのアパートに住むことに。

 最寄り駅まで10分以上かかってしまうが、大家さんが近くに住んでいる、莉奈さんと同じ大学の学生が多く住んでいるということが決め手となったそうだ。本当はオートロック付きのマンションが良かったが、高額な家賃だったため諦めたとのこと。

「親には学費も出してもらっていたので、これ以上ワガママをいうことはできませんでした」

 不安はありながらも、無事引っ越しが完了。一人暮らしがスタートした。

「夜に出歩くのは怖かったので、昼間のうちに買い物などは済ませました」

 女性ならではの不安も語る莉奈さん。自分なりの自衛をしながら生活をしたのだが…とある張り紙の出現により、恐怖に襲われることになる。

◆まさかの張り紙に絶句

「早朝に見たのですが、思わず“うわっ…”って声がでちゃいました」

 その張り紙に書かれていたのは…、【朝からセックスをして声を出すのは止めてくれ、迷惑だ 訴えるぞ】だった。丁寧な字とセックスの部分が赤字と波線で強調されていることに気持ち悪さを感じたそうだ。

 ちなみに莉奈さんには当時彼氏などはおらず、該当していないとのこと。学生が多く住むこともあり、その中の誰かではないかと推測していた。

 莉奈さん曰く、「たしかに、カップルらしき人の出入りは激しかったかもしれません」とのことだった。特に休日は仲間同士で賑わっている声も聞こえてきたそうだ。

 しかし、知る限りでは実際にそれらしき声が聞こえることは無かったとのこと。この張り紙の効果なのか、それとも住人の勘違いだったのか…。もちろんだが、どの住人が貼ったものかも分かっていない。

◆現在は実家に戻る

 この張り紙は1か月以上共有スペースに貼られていたが、気づいたらはがされていたそうだ。莉奈さんに張り紙を撮影した理由を聞くと、「好奇心です」とのこと。最初は怖がっていたが、徐々に恐怖心が取れていったんだとか。そして記念の意味を込めて撮影したそうだ。

「まさかこのような形で役に立つとは思っていませんでした」と、笑いながら話してくれた。

 大学のキャンパスの場所が変わり、実家から通うことができるようになったことをきっかけに、アパートを引き払った。現在も実家に住んでおり、両親とともに暮らしている。

「今思えば、管理人さんが常駐するオートロック付きのマンションを借りるべきだったと思います」

 幸い、莉奈さん自身に大きなトラブルはなかったものの、張り紙の件で恐怖を感じたのは事実。とはいえ、女性が安心して住める条件の揃った物件は割高な傾向にある。“選びたいけど選べない”というのが本音なような気もする。

 住んでいる人の顔が見えにくいマンションやアパートなどの集合住宅。家賃などの条件である程度ふるいにかけることができるかもしれないが、実際に住んでみなくては分からないことも沢山ある。自分自身でメリット・デメリットを踏まえた上で、住む家を決めていく必要があると感じた。<取材・文/吉田みく>

―[引っ越しに失敗した人々]―

【吉田みく】
ルポライター。得意なジャンルは恋愛にまつわる人間関係。好きなことは潜入取材。twitter:@yosmiku

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July 17, 2020 at 01:51PM
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