[ちちんぷいぷい-毎日放送]2020年4月15日放送の「へえ~のコトノハ」のコーナーでは、マンションなどの物件名からわかる住宅事情の歴史について取り上げていました。
物件の名前でよく見かける「レジデンス」や「エスポワール」。それぞれ和訳すると、順に「高級住宅」「希望」という意味になります。こうした物件名には、時代によってトレンドがあるということです。
番組では、近畿大学建築学科の講師・関川華先生に取材していました。
今後は「○○荘」がブームに?
1960年代前半は「コーポ(cooperative house)またはコープ」=「共同住宅」という名前が多く付けられました。
第一次マンションブームで、マンションの開発が盛んとなり、東京原宿に「コープオリンピア」という日本初の億ションが登場、富の象徴として広まりました。
1960年代後半には「ハイツ」=「高台に建つ家」、「メゾン」=「家」、「ヴィラ」=「別荘」など、マンションの大衆化が進んだことで多くの外国語が使われるように。
1970年代後半にはマンションの郊外化が進み、住環境の良さをアピールするナチュラル系の名前が出てきます。例えば「アリエッタ」=「そよ風」、「ルミエール」=「光」、「フォンテーヌ」=「泉」など。
関川さんによれば、これからは「○○荘」といったレトロなネーミングがトレンドになってくる可能性があるそう。
建て替え・リノベーションが行われた古い物件に、元々あった建物名をそのまま付ける動きが出ているためです。カタカナの物件名が並ぶ中に「○○荘」とあると、いい意味で目を引くので、そうした名前を選ぶオーナーがいるそうです。
このようにマンション名に注目すると、建てられた時代背景が見えてきますね。
(ライター:まみ)
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April 30, 2020 at 06:03AM
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